人を支える福祉の仕事
日本では、高齢者や障害者、児童、生活困窮者などに対して介護職や保育職などの6つの職種で、さまざまなサービスを提供しています。
この中の職種のひとつに相談援助職というのもありますが、どのようなサービスを行っているのかピンとこない人も少なくないのではないでしょうか。この仕事は主に、高齢者や障害者本人や家族の悩みなどの相談に乗り、手助けする仕事になります。この職業に必要な資格もさまざまで、活動する場も高齢者施設や障害者施設、病院、児童相談所など多岐にわたります。
主な資格のひとつである社会福祉士は、高齢者に対してなら介護相談、障害者なら障害判定、生活困窮者なら生活保護、児童なら非行相談、そして医療現場においては医療費などについての困りごとの相談や援助を行っています。また、社会福祉士が働いている施設はさまざまです。それから社会福祉主事もあり、これは事務所で働く際に求められることが多い資格になります。
またケアマネージャーは、介護保険制度を活用したい高齢者に介護計画を立て、介護サービス事業者との橋渡しを行っています。主に、介護保険施設で働く場合が多いです。
そして、精神保健福祉士は精神障害を専門にした資格で、精神病院や精神障害者生活訓練施設などで働いています。また、臨床心理士はカウンセラーとしてこころの問題を解消に導いていく仕事で、病院や児童相談所、学校などで働いています。これらの職業を総称してソーシャルワーカーやケースワーカーなどと呼ばれることもありますが、前述の通り内容と範囲は多種多様です。